繊維のチカラで、ファッションをインスパイアする。最先端の繊維で、様々な産業にイノベーションの種を提供する丸井織物株式会社。繊維会社でありながら、その枠を自ら飛び出し、新たなビジネスを生み出しながらさらなる成長を目指す『カクシン センイ カンパニー』は、2015年から「モノづくりとITの融合」を掲げ、IT事業にも参入。2018年にはオリジナル商品制作サービス「TMIX」運営の 株式会社 spice life(現:オリジナルラボ株式会社)を子会社化するなど、積極的にM&Aを行っている。
Project Story成長プランにマッチする事業を探していた
成長プランにマッチする事業を探していた
今回の事業買収に至るまでの経緯を教えていただけますか。
宮本弊社では、4年前の2015年に、2021年に向けてグループの売上げ200億を達成するための『革新200』というプランをたてました。今までは社名の通り織物会社だったんですけれども「モノづくりとITを掛け合わせて新しい事業を作ろう」という基本コンセプトのもと、これまでいろいろなメディアを作ってきました。
その中でポイントとしてきたのが「オンデマンド」と「カスタマイズ」という2つのキーワードだったんです。元々は「プリンタブル」というキーワードでオリジナルのTシャツを作るサービスなどを作ってきましたが、そろそろ、同じようなオンデマンドで、お客様の好きなものをオーダーメイドで作っていくところに進出しないといけないと考えていました。
その中で、なぜミチネイルさんを選ばれたのでしょうか?
宮本先ほど挙げたキーワードにマッチする事業を探していたタイミングで、今回のお話をいただきました。その中でなぜ、ミチネイルさんだったのか。当然、業績がすごく上がっていることと、これからも間違いなく上がっていくだろうという期待値、といった評価はあるんですけど、決定には中崎さんの人柄というのが大きかったです。
もちろん、今回は事業買収というカタチですので、ずっと一緒にやっていくというわけではないんですけど、今後のお付き合いもあると思っているので、中崎さんの真面目な人間性や誠実さというのはとても大事なポイントでした。
今までのやり方を踏襲しながら得意分野でもあるD2Cを強化
今後、ミチネイルをどのように展開されていく予定ですか?
宮本大きくは「ネイルチップの市場拡大」「即日化」「自分で作れる商品の開発」「ネイリストの派遣」という4つの戦略を立てています。まずは、今までのやり方を踏襲していきながら、サイトへのアクセスアップと商品の多展開を狙っていく予定です。ネイルチップのデザインを増やしていきながら、ネイルシールなど新しい商品にもチャレンジしたいと思っています。
そして、D2CのDの部分の強化。ネイルチップの在庫を持つことで、少しでも早くお客様に商品を届けられる体制を作り、売り上げをブーストさせたいと考えています。
うちはものづくり企業なので、ユーザーさんが画像入れれば自動でネイルチップが作れるような仕組みも作りたいと考えています。すでに、自分でデザインしてTシャツを作れるサービスがあるので、そのツールと掛け合わせて、ユーザーさんが自分でデザインしたネイルをうちの工場で作って発送できるようにしていきたいですね。
もうひとつ取り組んでみたいのは、ネイリスト派遣。ネイルチップ事業を発展させて、家にネイリストが来てやってくれる、CtoCのマッチングの仕組みを考えたいと思います。これらのアイデアも、ミチネイルさんの元々のポテンシャルであったり、今まで誠実にやられてきたからこそできること。これがなければ、我々もこの事業をやれないし、やっていないです。中崎さんには、業界のことを教えていただきながら、これからも関係を深めていければと思ってます。
プロフィール
宮本 智行 Tomoyuki Miyamoto
創業80年の老舗・丸井織物株式会社の取締役として丸井グループのビジョン『革新200』を牽引。モノづくりとITを融合させ、製品革信、技術革進、業態革新という”3つのカクシン”で、イノベーティブテキスタイルカンパニーを目指している。糸・織・染めに分かれている業態を、ITのプラットフォームで結び付け、単に一気通貫にモノづくりをするのではなく、新しいビジネスモデルを構築し、繊維産業の業態を革新し、売上高200億円を目指している。2018年にはオリジナル商品制作/EC販売するサービス「TMIX」運営の 株式会社 spice life(現:オリジナルラボ株式会社)を子会社化するなど、積極的にM&Aを行っている。
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